2014年12月17日水曜日

今日は大失敗

今日は大失敗したので,その記録を。。

昨日来日本を覆っている寒波の影響で,標高250mの寒冷地西条は明け方から完全に路面が凍結。今日は歩いて通勤することにした。
歩きながら周りをみると,ノーマルタイヤの車がいたることころで立ち往生している。車で出なくて良かったと思いながら歩くこと45分,大学に到着。大学と歩道の間をちょっとした土手を乗り越えると直ぐにオフィスなので,そこから入ることにした。土手には階段があって雪が凍っていたのだが,気をつけて歩けば大丈夫だろうと楽観していた。土手を上るのは問題無かったが,その後いかにも滑りそうな階段が残っていた。写真の通りだ。
手前に見えるのが滑り落ちた階段。2段目からしたまで。

おそるおそる1歩おりたが思いの外すんなり。そこで油断したのがいけなかった。2歩目を踏み出したとき,見事にすってんころりん。尻餅をついて,それから下まで滑り落ちた。階段の下でじっとして体の様子を伺う。尾てい骨を打ったようだ。それにこけたときに,右腕の肘辺りを打ったらしい。(これは受け身と言えなくもないが)。少しの間じっとしていたが,それ以外に異常は無さそうだ。そっと立ち上がってみたが普通に歩ける。ほっとしてオフィスへ。その時は腕の痛みもたいしたことなく,写真を撮りに戻る余裕があった。

 しばらく(と言っても1時間くらい)仕事をしていたのだが,どうも腕の様子がおかしい。だんだん痛みが増してくる。パソコンのキーボードを打っている体勢では何ともないので気づくのが遅れた。右腕を動かそうとすると激痛!おっとっと,,,ということで整形外科に行くためにタクシーを呼ぶ。雪のためタクシーも出払っていると思ったが,20分くらいで来られるとのこと。
20分待ってタクシーが来たので,上着を着てカバンを持とうとしたが,腕が動かずコートが着られない。右手ではちょっとした物も満足に持てなくなっていた。これはまずい。。

 行きつけの整形外科についてレントゲン撮影と診察。骨にひびが入っているか,最悪骨折を覚悟していたが,レントゲン写真に明かなものはみられない。医師も骨に異常は無さそうだと言う。しかし,痛いことは痛いので,痛み止めの薬(おなじみののロキソプロフェン)とシップをもらう。腕が動かない方が良いと言うことで三角巾でつられた。(実は初体験)
さすがに,大学に戻っても仕事にはならないので,そのまま自宅に直帰。

指マウス。完全に掌に隠れるので,見ている人は
どうやってパワポを操作しているのか不思議かも。
結局そのまま自宅にいて,メールや電話で必要な仕事はなんとかこなしつつ,明日の授業のことを考える。海外出張などで何回か抜けているのでもう休めない。しかひどう考えても板書は無理だ。パワポでやるしかないので明日の範囲のスライドを作ることにした。しかしたぶん,指示棒も持てない(左腕ならばなんとかなるが)。だが,こんな事もあろうかと(と言うわけでは全く無いが)最近指マウスなるものを購入していた。指に取り付ける小型のマジャイロが内蔵マウスで,手首の動きでカーソルを操作できる。Air Mouseというアメリカ製の同じようはものを何年も使っていたが,そのさらに小型版だ。これをならば,腕が動かなくてもパワーポイントの操作には支障はない。丁度先週,フランスでのミーティングで使ってみたばかりだ。なんというグッドタイミング。。明日の授業がちょっと楽しみになってきた(な分けはないか。。。)

それにしても,明日も雪と路面凍結の予報。そもそもどうやって大学に行くのか。それが問題だ。

2014年10月11日土曜日

国際リニアコライダー研究会(LSWS 2014)

2014年10月6日から10日まで,セルビアの首都ベオグラードで国際リニアコライダー研究科LCWS2014が開催された。この研究会はリニアコライダーのついての最も大きな研究会で,毎年アジア,欧州,北米の持ち回りで開催されている。今回は昨年の東京に続くものだ。
参加者は約200名。昨年の350名に比べて少ないのは,ベオグラードという場所の関係も影響しただろうか。事実,ここに来る前は少し緊張していた。空港をおりたら白タクに気をつけるようにとか,町中はスリが多いとか,いろいろと気になったのも事実だ。
私は,週初めに授業があったので,遅れて参加となった。ベオグラード空港につくと,早速タクシーの呼び込みが来たが,白タクと分かっていたので無視。直ぐに市内行きのバスが見つかった。それに乗って市内まで300ディナール(約350円)。
まだ午後だったが,24時間近い移動で疲れていたのと,翌日の話のスライドがまだできていなかったので,開場には行かず,ホテルで過ごすことにした。

数は少ないがこんな新型も
トラム,これは旧式

研究会は新市街のHyatt RegencyとCronwe Plazaという高級ホテルで開催されている。市内の物価は日本比べると大分安いのだが,ここは別世界。
研究会の会場はホテルからトラムで10分くらい。べーグラードの市内交通は,バスやトラムが充実していて便利だ。治安も心配するほどのことはなく,快適にすごしている。

研究会のポスター。LCWS14 の文字も
アルファベットとキリルアルファベットで
研究会は,現在のILCの状況を反映して,ILC実現へ向けた努力が大きなテーマとなっている。物理は,LHCとILCの相乗効果について,加速器はその建設に向けた工学設計が大きなテーマだ。特にILCの研究者間で候補地を日本の北上に絞ったのを受け,Conventional Facilityと呼ばれる,現地に合わせた施設設計の議論が非常に活発になっている。私は今やっている陽電子源についてのシミュレーションの状況を報告した。実は,このシミュレーション,結構手間取って,羽田ーフランクフルトの機内でも,パソコンで走らせていた。(かなり大きなプログラムだが,ノートパソコンでもそれほどの不自由なくできる時代になった)
 
今回は,私にはもう一つ大きな仕事があった。ILCの実現に向けた努力の一環として,
「多くの科学者がILCを必要と考えて,実際に日本にできたらそこで研究したいと考えている。」
ことを目見える様に示そうというプロジェクトが立ち上がった。
国立劇場の内部
そのために,研究会の参加者ひとりひとりからビデオメッセージをもらうことを計画した。これは結構大変。ILCをつくりたい,物理は重要と考えていても,カメラに向かってメッセージというと二の足を踏む人が多い。
KEKのOさんとヨーロッパのILCコミュニケータのBさんと協力して,後半の1.5日,呼びかけて回った。まだまだメッセージはほしかったがBさんのスケジュールの関係で撮影時間が短かったのが影響した。それでも多くの研究者が,カメラの前で話すのは苦手と言いながらも(実際にやると分かるが本当に難しい),ILCのためにと頑張ってくれた。まだ,これからだ。。


中を見渡したところ,2階席から見ようとしたら,制止されてしまった
研究会の最終日は旧市街にある国立劇場で開催。由緒ある美しいたてものだった。

 最終日は午前だけだったので,午後は旧市街を散策。セルビアといえば,磁束密度の単位に名を残す,ニコラ・テスラ。市内に博物館がある。電磁気学を担当している教員としては是非行かなくては。昼食後KさんとOさんと向かう。こじんまりした博物館だったが,モーターや変圧器など,テスラの発明品が展示されていた。あまり知られていないが,偉大な科学者だったことを実感した。ところで,博物館には知った顔が沢山。加速器の研究者としは,テスラに敬意を表さない分けにはいかないというところだろう。

右は,博物館をでて,ホテルに向かう途中の建物の写真だ。
NATO軍による爆撃のあと。
コソボ紛争のとき,NATO軍の空爆を受けた建物をそのまま残している。交通量の大きな交差点で,この建物(とその向かい)だけがピンポイント爆撃を受けたのがよく分かる。戦争の跡を目の当たりにしたのは初めてかもしれない。いまでも,ここから遠くない場所で紛争がある。昨日も頭上を戦闘機が飛んでいた。このような場所が世界に実在するのを実感した。

 ところで,ベオグラードの町は,トラムやバスが発達していて,移動はとても便利。値段も1乗車」100円くらい。10回分のプリペイドカードを町中にあるキオスクで買うことができた。旧市街を歩いていても特に問題なく,市内散策を楽しむことができた。でも,これを書いているのはベオグラードのホテル,20分後に日本に向けて出発だ。まだ旅は終わっていない。油断しないようにしなければ,,,

2014年10月9日木曜日

simを買ってみたーセルビア編

少し前になるが,イギリスとフランスでsimを買って,Pocket Wifiに挿して使った話をした。
「イギリスとフランスでsimを買ってみた。準備編実践編
今回出張でセルビアのベオグラードに来たので,ここでも挑戦。

(ところで,来た理由は国際リニアコライダー研究会LCWS2014に出席するためです。その話はまた後ほど。。)

さて,前もって調べて見ると,ベオグラードでも比較的簡単にsimが手に入るらしい。
3G 2100MHzとHSDPAに対応している。こらなGL01Pが使えそうだ。

セルビアの通信会社と設定は,

Telenor
   APN:internet
   ID:telenor
   Password:gprs

MT:S(Telecom Serbia)
   APN:gprsinternet
   ID:mts
   Password:064
   (こちらは,今回使わなかったので,設定情報は確認していない)

という二つが見つかった。(もう一つVipというのもあるようだ)

これが今回のsim
ベオグラードについてホテルの周りを歩いていると,KIOSKでMT:Sのカードを売っていた。しかし,通話用のものばかり。ネットで検索するとTelenorの支店は沢山あるが,ホテル直ぐ近くにはない。あきらめようかなっ,,と思ったが,研究会会場(Hyatto Regency)の直ぐ近くのショッピングセンターにあった。これならお昼休みに行けそうだ。当日になってみると何のことはない,お昼ごはんはそのショッピングセンターに食べに行くのが定番。

Telenorのショップに行って,モバイルルータのsimがほしいと言うと,店員さんから即答。1GBのデータ量で500ディナール(約580円)。十分だ。activateも店員のおねーさんがその場でやってくれた。1GBを使い尽くして追加したいときはショップに持って行けばOKらしい。

追加料金は,
300MB 300ディナール
1GB  800ディナール
2GB  1300ディナール

最初の購入時は500ディナールで1GBなので,1GB以下なら買い直した方が割安だが。。
ちなみに,データの使用量はsimを入れた状態でwww.telenor.rs/internetから確認できる。

simをいれて起動。
キャリアがTelenorになっている。
あとは,simをいれて(今度はイギリスの時のように失敗しなかった。) ,プロファイルは予め設定していたので,それに切り替えたら,直ぐにつながった。

実は今回,ホテル,研究会会場もWifi完備なので,それほど使うことはないのだけど,,,まあ良いか。。。


2014年9月1日月曜日

野球の打順について考えてみた

昨年も報告したが,私たちの研究室では毎年夏に研究室夏の学校と称して,セミナーを行っている。夏の学校では,参加者全員が何でも良いので科学に関連する話題を発表する(ただし,4年生は卒業研究の話)。学生諸君も一所懸命に話題を考えてくるので、とても楽しい。私の昨年の話題は「なぜマイナーコードは寂しいの?」 だった。

 今年は当初、素粒子物理の真面目な話をするつもりだったが、学期末からお盆、国際研究会と続いて、とて準備ができそうにない。そこで8月2日に行ったサイエンスカフェ「太陽系ができるまで、100億年の物語」を少し専門的にして繰り返そうと考えていた。昨日,そう考えて準備も大体終えだが、聴取が違うとはいえ、同じ話をするのはちょっと寂しい。そこで急遽、新たに話題を考えてみることにした。タイトルは

「野球の打順に意味はあるか?」 

前からちょっと気になっていたのだが、野球の打順にはよく言われるセオリーがあるようだ。
たとえばこんな感じ

打順 特徴                たとえば
1   出塁率高い            イチロー
2   犠打うまい,最近は強打者? 土井ー>坂本
3   高打率、長打力         秋山、長嶋
4   ホームランバッター       王、山本浩二
5   3番、4番に次ぐ好打者     衣笠
6   ?
7   ?
8   ?
9   1番につなぐ必要もある    ピッチャー多い

(6番以降はどんな考え方が良いのかよく分からない。)

さて,このセオリーは本当だろうか?単純に打率の高い打者に打撃機会が多くなるように,1番から順に並べれば良いのではないだろうか?簡単に調べることはできないか考えてみた。
まず,打者の成績が必要だ,例として広島カープの1978年の代表的な打順を使うことにした。参考にしたのはこちら。

打順  選手     打率
1   高橋義彦  .302
2       村敏之   .249
3    ライトル        .296
4       山本浩二      .323
5       水谷実雄      .348
6       ギャレット      .271
7       衣笠祥雄      .267
8       水沼四郎      .271
9       北別府学      .101

ピッチャーはこの年代の代表的な投手として北別府学選手を考えた。選手の1978年の成績の詳細は,日本プロ野球記録を参考にさせていただき。それぞれの選手について,

単打,2塁打,3塁打,本塁打,四死球,三振,内野ゴロアウト,外野飛球アウト

の確率を計算した。ただし,内野ゴロと外野飛球の確率は直接は分からないため,全打席数から安打,四死球,三振の数をひいた残りを凡退と考えて,その数を1対1で分配した。ただし,投手の北別府選手は1978年だけでは統計が少ないので,通算成績を使った。

次は試合の内容をシミュレーションする方法を考えなければならない。
ランナーが塁を埋める状況について
走者無し,1塁,2塁,3塁,12塁,13塁,23塁,満塁
の場合について,前述の打撃の結果どうなるかを想定し,全部で64通りの場合を表にした。

 一塁安  二塁安  三塁安  本塁  四死球  三振  内ゴ 外飛
 0 0  010  020  030  100  010  001 001 001
 1塁 1  040/060  050/120  130  200  050  011 002/011 0011
 2塁 2  110/060  120  130  200  050  021 021/031 021/031
 3塁 3  110  120  130  200  060   031 031/101 101
 12塁 4  140  150/220  230  300  700  041 012/041 041/061
 23塁 5  210  220  230  300  700  051 051/121 121/131
 13塁 6  140  150/220  230  300  700  061 032/061 111
 満塁 7  240  250  330  400  170  071 052 151/161

少し見にくいが,横は打撃結果,縦は走者状況(0-7の通し番号をつけている),3桁の数字は結果を表している。
3桁の意味は,
100×得点+10×後の走者状況+アウトの増加
だ。

例えば,
0,1塁安,010は,走者無しで単安打,得点0,走者1塁,アウト増加0
1塁,内ゴ,002は,走者1塁で内野ゴロ,得点0,走者無し,アウト増加2(ダブルプレー)
13塁,外飛,101は,走者13塁で外野飛球,得点1,走者1塁,アウト増加1(3塁走者タッチアップ)
を表している。

結果が一つとは限らない場合もある。走者が1塁にいるときに2塁打が出た場合,1塁走者は生還する場合もあれば,3塁止まりのこともあるだろう。その場合2種類の結果が同じ確率で起こるとした。その他想定すればきりがないが,そこは割り切って表の場合のみが起こるとして,シミュレーションしている。


このデータを元に,130試合をシミュレーションして,試合の得点分布をつくった。打順は前述の表に示した当時の打順だ。その結果がこれである。比較のため,1978年の実際の得点分布もグラフにした。簡単なシミュレーションだが,びっくりするくらいよく合っている。

 では,打順を代えるとどうだろう。同じ1978年の打者データを使って,打率の高い順を打順として同じようにシミュレーションした。結果は実際の打順とほとんど変わらない。今度は逆に,打率の低い順番に並べた。さすがに平均得点が落ちたが,それほどの大差は無いといえるだろう。





そこで気になるのは,今年,2014年のカープだ。今年8月下旬ころのカープの打順をこのように想定した。

1 堂林 翔太
2 菊池 涼介
3  丸 佳浩
4  エルドレッド
5  梵 英心
6  キラ
7  小窪
8  會澤 翼
9  前田 健太

 まだ今年の成績は出ていないので,打撃成績は昨年のデータを用いて,シミュレーションを行った。その結果はこの通り。2013年と2014年の実際のデータとともにグラフにした。
シミュレーションより,実際の方が平均得点が高いが,昨年の方がシミュレーションと実際の結果は近い。打撃データは昨年のものなので,妥当だろう。今年はかなりよく打っていると考えられる。しかし,それでも平均得点は,1978年の打率反対オーダーより低い。やはり今年の好調は投手陣のがんばりが大きいようだ。

なにはともあれ,今年のカープは優勝も夢ではないところにいる。(9月1日現在)楽しみ!


2014年8月6日水曜日

Surface Pro 3




数か月前に、「VAIOともお別れ」という話をかいた。その時は、当分はVAIOを使うつもりだったけど、先週の土曜日朝、サイエンスカフェの準備をしようとスイッチをいれると全く立ち上がらなくなっていた。うーん困った。運よく、このVAIOの前に使っていたパソコンは非力ではあるけどまだ動作するので、慌ててそれを立ち上げて、ファイルを転送。動きは重いが、その日のサイエンスカフェはそれで乗り切った。しかしその2日後は関東の大学でセミナーの予定。それも古いパソコンで乗り切るしかなかった。
セミナーの準備の合間に新しいパソコンを考える。
数値シミュレーションをすることもあるので、できればCore-I7
メモリー8GBは譲れない。(Virtual Machine でLinuxを動かすことがあるので)
ディスクは512GB欲しいが、クラウドも使うので256GBでも我慢できるかな
重要なのは重さ。今のVAIOは1.3kgくらいだが、ACアダプターを一緒にカバンにいれると限界に近い。軽いほど良いが1kg程度以下にはしたい。

こんな条件で調べると、
 VAIO Pro 11
 Surface Pro 3
の二つが残った。他の機種は重さとメモリー(4GBが多い)で落選するもの多かった。(もちろん好みもある)
どちらか決めかねたので、出張前に大学生協に両方の見積もりをメールで依頼。月曜日に時間があれば電気店で実物を見ることにした。

翌月曜日の午前に生協からの返事がきたが、ちょっと予想外。VAIOは最近ソニーからVAIO専門の会社に移った。この機種は移動後始めての新製品で、発売も8月上旬となっていた。HPにはちゃんとでているのでそろそろ手配できると考えていたが、生協からはまだ新会社製品の取り扱いができないとのこと。これは発売前なので想定内といえばそうだが、Surfaceも現時点で生協は販売店になれないとの返事。両方ともいつもの経路で買えないことになった。
それでも、セミナーに向かう前に30分ほど時間があったので、都内の大型電気店に行ってみた。Surface Pro 3はたくさん並べられて、まさにセールの真っ最中。一番心配していたキーボード(本体でなく、別売のカバーがキーボードになっている)のタッチも悪くなく、これならなんとかなりそう。一方のVAIOは、Pro 11 どころか他の機種もほとんど置いていない。店員氏に聞くと、ソニーから切り離されたあと、まだ新会社の製品が入荷していないとのこと。これは時間的に待てないか。
この日は時間もなかったので購入はせず。昨日東広島市内の量販店で購入。実は、店頭にはCore-I7モデルがなかったのだが、時間もなくCore-I5モデルとなった。まあ、放熱の関係でCore-I7の性能をフルに発揮するのはむつかしいとい口コミを信じて自分を慰めることにしよう。

そんなわけで、昨日の夕方Surface Pro 3がオフィスに来た。ミーティングと会議と明日の
オープンキャンパスの準備の合間を縫ってセットアップを続ける。まあなんとか使える程度にはなった。オープンキャンパスではパワーポイントをつかって模擬授業をする予定だ。プロジェクターとの接続もOK。プレゼンの時はタブレットのようにも使えるSurface Proが有効かもしれないとちょっと期待している。(軽いといってもキーボードになっているカバーを合わせて1.1kgなので、片手に持ってプレゼンはしんどいかな。。でも明日は挑戦してみるつもり)

まだ、2日目なので細かい使いかっては分からない。もう少し使い込んだら報告はできるだろうか。

2014年8月3日日曜日

太陽系ができるまで 100億年の物語

8月4日に,広島大学理学融合センター(IIS)のサイエンスカフェで,「太陽系ができるまで,100億年の物語」という,話をしました。100億年を1人でカバーするのはとても無理です。私は前半,宇宙の始まりから38万年。後の100億年は,大阪大学の寺田さんにお願いしました。数年前のサイエンスカフェで,「サイエンススコープ 科学者が見ている世界」と称して,素粒子から宇宙まで,スケールという観点から6人の研究者のリレーで話したことがあります。そのときから,次は,宇宙ができていく様子を話すことができたらいいなと思っていました。そうしている内に,寺田さんを阪大にとられてしまったのですが,今回寺田さんが広島に来られる機会を利用して,実現することができました。

  タイトルが良かったのか,寺田人気か,予告の段階からすごい人気。当初予定していた40名の定員は1ヶ月以上前,それも広報誌に載る前にいっぱいになってしましました。会場が許す限りということで60人まで受け入れたのですが,それでも申し込みが止まりません。急遽,当日の午前も「特別カフェ」を開催することにしました。それでも何人かの方はお断りしました。すみません。

午前の会場,理学融合センターです。こちらを向いているのは,
午後のファシリテータ寺本さん。午前は余裕です。
私の担当部分は宇宙の始まりから水素原子ができるまでの38万年。でも私が本当に専門と言えるのは,そのうちのほんの一瞬です。今回,みなさんにお話するために,改めていろいろ勉強しました。それはそれで楽しかったですが,持ち時間の40分でどのように話しをまとめるか,構想をまとめるのに苦労しました。結局,専門的な話しは極力なくして,雰囲気とストーリーを分かってらうことに徹しようと思いました。(そもそも,宇宙の始まりのところは,分かっていないことが多いので,雲をつかむような話になりがちなのです)

当日,午前の部は,特別編ということで,ファシリテーターもいつもの寺本さんではなく,学生さんにお願いしました。初めての試みです。後から聞いたのですが,ずいぶん緊張していたそうです。場所も午前は,理学部内にある,理学融合センターにイスを並べました。いつも使っているマーメイドカフェとはだいぶ雰囲気が違います。その部屋も客さんで満杯。話し手と一番前のお客さんとの距離は1mくらいでしょうか。ほんとに近いところで話しかけているという雰囲気になりました。ファシリテータの学生さんも,初めてとは思えないほどうまく合いの手を入れてくれます。それもあるのでしょう,お客さんからも活発質問がでます。私の話が終わって次の寺田さんまでの10分休憩の間も,ひっきりなしに質問でした。
 後半は寺田さんが星と銀河ができまでの話をします。私のいい加減な,ざっくりとした話しとは打って変わって,太陽系の元素の種類と比率から始まる,研究データに裏打ちされた話しが続きます。寺田さん自身が,「ここは面白い,不思議だ」と思っている様子が直接伝わって来ます。私の教科書的な話とはずいぶん違うな,,,と思いながら聞いていました。(言い訳をすると,私担当の部分は,教科書的なことが少ないので,普通に話しても,不思議な話にはなります。。)
時間を30分くらい超過しましたが,なんとか2時間少しで太陽系ができました。

午後の部,始まりました。私と,ファシリテータの寺本さん。
急いで午後の部の準備。今度はいつも使っているマーメイドカフェです。お客さんは会場いっぱいの60人。ファシリテータは,ベテラン(失礼!)寺本さんです。同じ内容の話しなのですが,会場が違うと雰囲気もずいぶん変わりました。午前よりお客さんの人数が多いのと,講演会ほどではないのですが,皆さん着席して聞いているという雰囲気が午前よりも強い感じでした。皆さん熱心に聞いただいていますが,質問は午前より少なめ。その代わり,質問は鋭いものが多いと感じました。
私の部分では,「宇宙の始まる前は? 宇宙の外側はどうなっているの?」という質問があるのは,いつもの通り,,それに対して奥歯にものが挟まったような答え方をしてしまうのも,いつもの通り,成長しませんね。。。

とにもかくにも無事に終了しました。その後は
反省会です。
反省会といっても飲み会ですが,,,今回私は,詳しい話しの代わりに,パワーポイントのアニメ-ションをたくさん作りました。空間を素粒子が走り回っている様子とか,水素分子が集まって,星になって,銀河にになっていく様子を,アニメーションでお見せしたのです。全部自分で作ったといったら皆さん驚かれた様で,ちょととしたパワポ教室,アニメーションの作り方をやりました。皆さんプレゼンに生きるな。。。
反省会。パワポ教室?の図
今回,同じ内容を2回,同じ日にやったのですが,会場とファシリテータの方が違うだけで,ずいぶん違った雰囲気になりました。3回目をやってもまた違うものになるだろうな,,というのが寺田さんの感想。。私も同感です。反省会では,太陽系まで作ったので,次は生命の誕生かな?という話題もでました。どうなるでしょうか?次が楽しみですね。

2014年7月5日土曜日

ビデオ教材その後

先日、ビデオ教材をつくった話をした。そのときは、パワーポイントのナレーション機能を使って、プレゼンテーションに音声をいれた。まずまず使えるのだが、一番時間がかかったのは音声の入力。何度もやり直したので、3分のビデオにナレーションを入れるのに、2時間かかった。
もう少し便利な方法はないものか? パワー ポイントのナレーションは、それ自体に教材の編集機能がないので、セリフを失敗したら最初からやり直しになるのがつらい。詳しい方に聞いてみると、パソコンなどの画面を動画として取り込むのは、スクリーンキャスト(静止画はスクリーンキャプチャですね)と言って、最近はいろいろなソフトが出ているとのことだ。検索してみると、簡単な機能の無料版から高機能の有料版まで、何種類かみつかった。無料版も試したが、どうも動作が不安定。そこで、有料だが、30日試用期間がある、camtasia  を試した。

このソフトは、パソコンの画面上の操作を録画して音声を入れる機能はもちろんだが、パワーポイントのアドインとして、プレゼンテーションを直接取り込む機能をもっている。録画後の編集機能が充実しているのがパワーポイント単体との大きな違い。

まず、パワーポイントのプレゼンテーションをとりこむ。 後から編集機能できるので、言い間違えたり操作を間違えたりしても、録画は止めずにやり直して、とにかく最後まで。(といっても、1度の録画はスライド1ページから2ページ)そうしてできた録画データは、camtasia独自のフォーマットで保存されて編集できる。別々に録画したものを統合したり分割することも可能だ。後はビデオの編集と似たようなもの。言い間違えたり、間隔が空きすぎたところはカットして全体がスムースに視聴できるように編集する。便利だったのは、音量を変えることができること。別々のデータ間の音声レベルを合わせることはもちろんだが、音声の一部だけ、たとえば、語尾が不明瞭だったら、そこだけ音量を上げればかなり改善できる。編集後は各種ビデオ形式で保存。直接youtubeに投稿もできるらしい。

試しとはいえ、せっかく作ったので、授業で使っているBb9にアップした。

受講生諸君にもアナウンスしたが、まだ評判は不明だ。

はやり専用ソフトの便利さは実感できる。(それでも、かなり労力はかかるので、授業全部をカバーするのはたいへんだが、)このソフトの試用期間は後25日、もう少し使い込んで気に入れば購入してもよいとかんがえているが、実は、25日後は前期授業が終わっている。試用版だけで乗り切るか??