2015年5月9日土曜日

自動化ゲートで出入国?

l ご存じの方も多いと思うが,羽田や成田などの大きな空港には自動化ゲートが設置されている。予め登録しておくと,出入国は機械によるパスポートと指紋認証でOKだ。私も数年前に登録して使っていた。比較的空いているので,混んでいると時期は便利だった。
だが,この指紋認証が鬼門だ。私の指紋は機械による読み取りに向いていないらしく,以前から一回で読み取れないことがあった。それでも1~2回で何とかなっていたので,良しとしていた。

 ところが,昨年(2014年)12月に羽田で出入国とも全く指紋が全く読み取れなかった。
帰国の時に係の人に話をすると,,
「指を見せていただけますか,,,指紋が薄いですね。鼻の辺りをこすって油をつけると良いですよ」
しかしどうしてもだめ。係の人曰く,
「機械が新しくなっんたです」
私,「新しくなってトラブルでは困りますね,,,」
係官の方は,とても親切で私が何度もトライするのにつきあってくれたが,やっぱりだめだった。

 さて今回(2015年4月),今度は成田空港から出国。何度も試したが,やはり指紋を読み取れない。時間があったので再登録しようと登録の列(こちらは5人くらい並んでいた)に並んだ。「指紋が読み取れないので再登録したい」と言うと,
係の方曰く,
「再登録してもだめだと思いますよ」
ちょっとむっとして,不親切だな,,と思ったのだが,それは全くの勘違い。
直ぐに「一緒にやってみましょう」と言って,一緒に自動化ゲートへ。
そこでいろいろと説明してくれた。
分かったことは,
昨年の10月に機械が新しくなってからトラブルが増えた。
指を置くところに段差あって,指紋が読み取り面に密着しにくい。

係の方はいろいろと対処方法を言ってくれる。
指を強く押しつける。
読み取り不可のメッセージがでたら直ぐに指を一度離してやり直す。。
等々,
でも全くだめ。

その方のアドバイスは,

  • 指紋の登録の機械と自動化ゲートの機械は同じものなので,今再登録をすると指紋が読み取れずに登録できない可能性が高い(登録抹消となる)。それの方が不利益が大きい。
  • 法務省にも情報はあげているので,今はそのままにしておいて,機械が改良されるのを待つ方が良い。
  • 自動化ゲートで読み取れないときは,その横にいる係官のところに行けば,入国手続きをしてくれるので,混んでいるときも結果的にあまり並ばなくて良い(早く通過できるという利益は得られる。)
ということだ。

さて,帰国時。自動化ゲートに行ったが,予想通り全く指紋は読み取れない。直ぐにあきらめた,横の窓口で指紋が読み取れないことを伝えると,「指を見せてもらえますか」。見せると直ぐに覚ったようで,「パスポートに入国のハンを押しますけど良いですか」とのことと。私「全く問題ありません」ということで,無事に入国。

しばらくはこれが続くのかな。。。
それにしても,羽田,成田でいままで3人の入国係官の方と話をしたが,皆とても親切でしかも対応になれていらっしゃる。トラブルの多さが推察できるというものだ。

念のため追記。
私の指紋が機械泣かせなのは確か。他の機械でも経験あり。問題なく通過できる人が多数です。







2015年5月3日日曜日

ワシントンでsimフリー携帯を使った話

Ready simのパッケージ(左)とsim(右).
標準simとマイクロsimに対応。
先日,simフリー携帯を買った話をしたとき,アメリカ用のpre-paid simに触れた。今回使ったのは,Ready Sim。日本でも例えばここから購入できる。購入したのは,アメリカ国内電話,SMS,データ1.5GB付き,21日間有効というものだ。どのくらいデータを使うかよく分からなかったので,ちょっと多めにした。

 ワシントンへ向かう機内で,携帯にsimを挿して,説明にしたがって,APNをセット。あとは現地についてアクティべーとすれば良いはずだ。Dual Simの携帯なので,日本で通話用に使っているsimはそのまま挿しておける。(ready simで通話もするので,同時使用はできないが。)
アクティベートのために最初に送った
SMSとその返事。
  ワシントン空港に到着して早速,ready simで携帯をON。説明書の通りに7350へテキスト(SMS)で,zip codeを送る。すると直ぐに返事が来た。電話番号も決まっている。APNの設定方法も知らせてくれるらしいので,早速apnと返信する。そしたらandroidやiphoneを選択するメールが来たので,androidを要求すると。設定方法が送られてきた。
ここでちょっと戸惑う。APNの名前が,説明書と違う。説明書ではAPNは
  roam
となっていたが,送られてきたテキストには
  wholesale
にせよと書いている。確かroamでは繋がらない。指示通りすると,無事に繋がった。さっそくgoogle mapを見てみると,地図も表示されるし,自分の居場所も分かる。よしよし。。。
しかし,通信速度はあまり早くないようだ。3Gでは繋がると思っていたが,,,これは最後までわからなかった。
無事に開通したので,電話番号を同行者全員に連絡。
これで,滞在中の米国内電話は無料だ。。

使いかってはどうだったか。最初,1.5GBがどの程度か分からなかったので,節約しながら使っていたが,通信速度があまり出ないこともあって,ほとんどデータ量は増えない。1日10MBとか20MB。1.5GBは多すぎたか。。ホテルも滞在中の仕事場所もネットが完備しているので,携帯のローミングをする必要はほとんどなかった。最終日,帰国直前にワシントン空港で見ると,データ使用料は120MB。購入量の10分の1も使わなかった。ちょっともったいなかったな。。。
APN設定のやり方のメッセージ。説明書
とちがって,APN名はwholesaleだった

それでも,ワシントン市内を歩いて移動しなければならないこともあり,google mapが使えるのはとても便利だ。,タクシーに住所を伝える必要があるときも直ぐに検索できる。今回は仕事でメールのやりとりがとても多かったので,いつでも送受信できるのはやはり助かった。回数は多くなかったが,アメリカの電話番号があるのはやはり便利。着信もアメリカの番号だけにしておいたので,日本から電話がかかってこないこのも良かった。(これまで何度か,海外の夜中に日本から電話がかかってきたことがあった。日本からの電話を日本の携帯で着信すると,国際電話料金が受けた方にかかる。)

総じて,それなりに便利だった。アクティベーションが直ぐにできるのは良い。しかし,データ通信の速度が予想外に遅かった。3Gで繋がると思っていたのがだが,2Gだったのか?これは携帯の周波数対応かもしれない。後で調べてみることにしよう。

ワシントンDCから遠隔授業

 先週 4月25日~5月2日までワシントンに行ってきた。国際リニアコライダー(ILC)の日米協力についての打合せなどが目的だ。ただ,今の時期は新学期が始まってようやく軌道に乗り始めた頃。授業を休むのは避けたい。そこで,ワシントンからweb会議システムを使ってリモートで授業をすることにした。ワシントンと日本の時差は11時間。午前中の授業だったのでワシントン時間でも丁度良かった。
 web会議システムはfuzeというリモートミーティングや研究会でよく使っているもの。広島の講義室にパソコンを置いて,そのパソコンにワシントンからインターネットで接続してホテルから自分のパソコンの映像を講義室に映すという段取りだ。

授業をするほうはこんな感じ。
左にあるのがスピーカフォン。
このPCはペンで画面に直接文字
を書けるので便利だ。
まず,出張前にテストをやった。講義室に持ち込んだパソコンの音声出力を講義室のスピーカへ,映像出力をプロジェクターへ。そのパソコンに,(隣の廊下からだが)web会議システムで接続して,音声と映像のテスト。これはうまくいった。ただ,パソコンの内蔵マイクではやはり感度が悪い。ワシントンにもスピーカフォンを持っ行く方が良さそうだ。(ヘッドセットでも良いだろうが,スピーカフォンの方が自分が楽)。後はワシントンのホテルのネットワーク事情さえ良ければ何とかなるだろう。
 ワシントンのホテルに到着後広島との接続テストを行った。広島側では学生さんに手伝ってもらい,ワシントンのホテルと接続。ホテルのネットワークはあまり速くないのだが,音声,画像ともに明瞭とのこと,これだったらなんとかなりそうだ。後は授業の準備だ。そもそも出張に来た目的もあるので,あまり暇ではない。前の週は東京での研究会とイベンドで準備をする時間がなかった。ワシントンで何とか時間を見つけて準備。授業はパワーポイントを使うことにした。しかし,パワポで次々にスライドを見せながら話すと授業としては速すぎる。一行一行表示するようにアニメーションをセットして,ペン機能を使って書き込みをするようにしよう。それでも,板書でやっている授業一コマ分をパワポにすると10ページにも満たない。雑談をいれるにしても早めに終わりそうだ。

 さて本番,現場の学生さんには余裕をもって30分早く講義室にいってもらってセットアップ。音声も画像も良好とのこと。fuzeは動画も送ることができるので,講義室の様子を覗いてみる。リモートで授業をすることは予告しておいてので,もしからしたら誰もいない?と心配していたのだが,みな来ているようだ。感心感心。本当は,ずっと講義室の様子を見ながら話たかったが,ホテルのネットワークへの負荷を考えて念のためオフにすることにした。
授業に中に使ったスライドの1ページ。
手書きで書き込みながら説明。
スライドに間違いが合っても訂正できる
ので便利?
さて授業開始,始めに今どこにいるか簡単に紹介して(10,000km離れたところから授業をしているのは実感してくれたかな),内容に入る。できるだけゆっくりと,書き込みを多めにしたつもりだが,1時間少しで予定のところまで進んだ。予めパワポはwebにアップしておいたので,ダウンロードが間に合った学生諸君はそれを見ながら聞くことができただろうが,スクリーンをだけを見ながら聞くのはやはり難しいかな??感想をきいてみよう。

 感想は,「思ったより簡単にできた」 だ。しかし,ネットワークの様子が出張先に行ってみないと分からないので,リスクはある。昨年の12月もリモート授業をやることを考えていたのだが,準備の都合で取りやめた。実際に現地(ミュンヘン)のホテルにつくと,ネットワークが遅くて,たぶん授業はできなかっただろう。それに時差関係で現地で仕事をしているときとか,ホテルにいても深夜とか明け方でもつらい。今回は丁度よかった。まあ,これができるからと行って,いつでも大学を留守できるというわけにはいかないな。。。