2014年1月23日木曜日

パリーボルドー2014年冬

パリからボルドーへ向かうTGVの車中です。あと40分くらいかな。
レーザーを使った研究でフランスの線形加速器研究所と共同研究をしています。その関係で年に1度くらいその研究所を訪ねてミーティングをやっています。今回はもうひとつボルドーにある研究所にも行くことにしました。
私は授業の関係で、月曜日夜、広島から羽田経由で、現地時間の火曜日の朝最初の訪問地、LAL研究所に着きました。LALはパリ郊外のオルセーと言うところにあります。(パリ市内の有名な美術館ではありません)。自宅を出発して、LALに到着したのはほぼ24時間。シャルル・ド・ゴール空港からはRERという郊外電車一本で行けるので便利です。到着したら直ぐにお昼ご飯、その後午後最初に私の報告という慌ただしいスケジュールでした。報告のスライドも羽田からの機内で作るという泥縄。あまり褒められたものではありません。
ACO加速器。
今の感覚ではとても小さな加速器。正面に見えるのは測定器です。
測定器はカットモデルではありません。なんとスパークチェンバーが
電子陽電子の衝突点においてあるのです。
私にとっては初日のついたばかりですが、翌日(今日です)にはボルドーへ行くとあって、LALのみなさんが夕食に連れて行ってくれました。後半は眠くて朦朧としながら夜の10時すぎまで(こちらは夕食の時間が遅くて長いのです)。ホテルに着いたのは深夜の0時。前日に自宅をでてから、38時間近く経っていました。夕食の後、電車でホテルに行ったのですが、何かのトラブルで電車は遅れるし,車内は寒いし,途中の駅に20分近く止まるはでかなり疲れました。
2日目の今日は午前中にミーティングの続き、午後は研究所を少し見学した後に、TGVでボルドーに向かっています。研究所の見学は初めてですが、1964年に稼働した電子陽電子衝突型加速器ACOが、今は博物館として展示されているのを見てきました。

明日はボルドーです。ボルドーはワインで世界的に有名ですが、共同研究をしているレーザーの研究所(CELIA)やファイバーレーザーの会社など光学関係の研究開発も盛んなところです。明日も楽しみです。

パリからボルドーにやってきました。天気はあまり良くないけど,寒かったパリに比べると暖かくて楽です。今日はレーザー研究所とレーザーの会社を二つ訪問します。
CELIA研究所です。共同研究をしてういる,LALグループの
レーザーはここが担当しています。
最初はLALグループのレーザーを担当しているCELIA研究所です。ファイバーレーザーや,高出力レーザーの研究現場をみせてもらいました。レーザー加速などの研究もさかんです。残念なことに,ここも,次の会社も撮影はできませんでした。
午後の最初はAmplitude systemというファイバーレーザーを中心に開発・販売している会社です。ここのレーザーは,どんな条件でも安定して長期間動作する製品として開発していることを強調していました。自動車ほどではありませんが,流れ作業的な行程で組み立てています。トヨタ方式ということも言っていましたね。

ボルドーの市街を走るトラム
午後の2件目はALPhaNovという所。ここは会社とはちょっと違います。研究所と会社の技術的な橋渡しをすると言うことです。研究所では先端技術の開発。会社は商業的に売れるレーザーを作るのですが,その間で会社を技術的サポ-トする半官半民のような組織らしいです。日本にはこれに相当するのはあるのかな。。

1日中見学と話を聞いて,疲れたのですが,せっかくボルドーに来たので,夜は繁華街に行ってみました。少しの時間だけでしたが,世界遺産になったという市街を歩いて雰囲気を味わってきました。ここもそうですが,フランスをはじめヨーロッパの都市はトラムが町の中を走っています。かっこいいし,便利です。

明日はパリ経由で日本に帰ります。3泊という慌ただしい訪問でしたが,LALの共同研究者と話しもできたし,ボルドーでは最先端のレーザー開発の様子は,会社での製品化の様子も見ることができました。今後の参考になります。明日はシャルル・ド・ゴール空港で結構長い待ち時間があるのですが,パリ市内に行く時間までは無さそうです。(そんな悠長なことは言ってられなくて,月曜日の授業の準備が,,)

2014年1月17日金曜日

肩が痛い その4(改善の兆し?)

1週間ほど前に鍼治療に行った。痛いところを中心にしっかりと針を刺してもらったが、直ぐに改善と言う感じはなかったところが、その2日~3日後、少し動きが良くなった。ほんの少しだが動かすことの出来る範囲が広がったようだ。その数日後リハビリに行ったが、理学療法士さんも少しスムースになったと言っていた。
今朝、起きがけに寝返りをうったとき、(この時に肩が動いて激痛ということが多い)不用意に大きく動いてしまった。肩からボキッと音が聞こえた。これまでだと気が遠くなるほどの激痛のパターンだ。ところが、痛いことは痛いが、思ったより大分楽だ。本当に少し良くなってきたかもしれない。でも油断は禁物。さっきコートを脱いだ時、(飛行機の機内で着席のため少し急いだ)肩にぎくっと、、、ー
やはり気長に構えなければならないようだ。

2014年1月11日土曜日

肩が痛い その3

記録がてら、更新。
年末、クリスマス明けに、理学療法、鍼、注射のセットを受けた後、2週間近く間が空いてしまった。本当は今の段階は少し続けた方が良いと言われているのだけど。
年始の最初は理学療法と診察・注射(ヒアルロン酸)。理学療法士も、医師も思っていたより頑固(肩が動くようにならない)と思ってい感じが伝わってくる。医師は「鍼を10回くらいやりましょう」と言っていたが、「13〜14回」に変わってきた。理学療法士が4月に移動することになったと言われたので、「その時までには治っていたいですね。」と言うと「う〜ん。1年くらいかかる人も多いですし、、」
日を改めて、鍼治療。4回目になると、痛いところを中心にかなり奥まで鍼が届いているようだ。こちらとしては、痛いところを直接治している感覚で期待が持てるが、実際は」少し動きがスムースになったかな、でも気のせいかな」という程度。鍼灸師さんも思ったように効果が出ていないと感じている様子が伝わってくる。私の方が、こんなもんだと達観している。
それでも、悪化はしていない、少しだけど改善しているような気もする。
もう少し様子を見よう。

2014年1月9日木曜日

ICT活用教育研究会



1月7日に大学で、ICT活用教育研究会が開かれました。eラーニング推進委員会が今年度から開催していて、今回が3回目、その模様こちらにも紹介されています。
今回のテーマは、webを使った演習でした。私は、昨年度から情報メディアセンターのみなさんと、授業にICTを活用する試みに取り組んでいます。その模様は以前にも紹介しました。その中でWebを使った演習も取り入れていて、その縁で話題の提供をすることになりました。
  Webの演習は、今年度の授業でも行ったのですが、その様子の解析はサボっていて、今回お話を引き受けたことは、ちょうど良い機会になりました。
私が行っている授業は物理科学科向けの電磁気学です。まず、将来専門家になる可能性のある学生向けの専門基礎科目であり、教養科目や非専門家向けとは趣旨が違う部分があることに注意してICTの活用を考えていることをお話をしました。一言でいうと、あまり親切になりすぎてはいけないということです。それと、私が担当している講義の他に演習の授業が行われていて、本格的な計算演習はそちらでやっていることも踏まえていることが前提であることも重要です。
私が主に考えているのはWebによる演習の授業へのフィードバックです。昨年の演習で、受講生の皆さんの正答率が低かったところは今年の授業の時に強調しました。今年度、同じ問題の正答率は上がっています。授業のアンケートで、教員からのコメントが参考になるとあったので、今年は採点の時に、意識してコメントを増やしました。その効果はわかりませんが、今後も続けようと思います。まだ2年しかやっていないので、効果について述べるのは早いと思いますが、今年の中間、期末試験の結果はこれまで8年間で最高でした。
話の後、多くの皆さんから質問をいただきました。関心を持って頂けたようです。その中で、数式が欠かせない電磁気学の演習をどのようにWebでやっているのか、関心をもって聞きにこられた方がいましが、私の場合は他に演習の授業があることが前提ですので、その方の関心にそうことはできまでんでした。
今年は、私一人でWebの演習をやったのですが、来年度は一昨年のメンバーに新しく教育学部の先生にも加わって頂いて、ICTの活用を考えたいと思います。

私の他には、生物圏科学研究会の橋本先生がお話をされました。この方は、随分早いころからWebCTを使った授業をされているそうです。今年度の後期から使えるようになった新しいシステム、Bb9もすでに活用されていて、それを使った授業の様子を紹介されました。橋本先生も言われていましたが、オンラインで演習をする良さは、どこにいてもネットさえつながっていれば採点などの作業ができること、受講生の解答などのデータが最初からファイルとしてまとまっているので処理や解析がとてもやりやすいことです。それに締め切りの設定が機械的にできるので、厳格でよいということも(半部冗談ですが)言われていました。学生さんにとっては、遅れてから教員に泣きつくことができなくなるので、短所かもしれませんね。
最後は、情報メディア教育研究センターの隅谷先生が、新しく導入されたBb9のオンライン演習を機能について、WebCTとの違いなどを混じえて紹介されました。私も来年度に向けて、Bb9に移行しなければなりません。でも本当に聞きたかったのは、WebCTで使いにくいと感じていた部分が、Bb9ではどうなったのだろうということです。また教えてもらおうと思います。

話題提供をの後も活発な議論が続きました。今回のテーマの演習についてだけでなく、すでにあるインフラを活用して、反転授業などもっと積極的なICTの活用ができないだろうかという、問題提起もありました。ICTは道具なのであくまでそれを使ってどのように教育プログラムや教授方法を改善できるかが重要ですが、まだまだ色々な可能性を考えるができそうです。
個人的には、来年度は授業に向けて準備を始めるよい契機となったと思います。

2014年1月5日日曜日

餡餅と大福

 ことの発端は、正月に実家でお餅を食べた時でした。1月2日だったかな、お昼に、餅を食べようということになりました。実家は九州なので、丸餅です。白餅をオーブントースターで焼いて、程よく焦げ目がついて膨らんだところを、醤油(または砂糖醤油)につけて、海苔を巻いていただきます。満足。続いて餡餅も。ところが餡餅を焼いていた家人が、全然餅が膨れないというのです。諦めて食卓へ持ってきたのですが、馴染みの餡餅と何かちがう。餡を覆っている餅がうすくて餡が透けてみえている。そう、まるで大福なのです。「これ、餡餅じゃなくて大福だよ」と私。でも、白餅を買ったのと同じお店から買った餡餅なのです。楽しみにしていた餡餅が食べられなくて内心かなり不満。
(誤解の無いように、私は大福も好きです。よく食べます。)

   疑問が湧きました。餡餅と大福ってそもそも何が違うのだろう。聞くところによると、東の方では「餡餅?何それ?大福のこと?」と言われるらしい。ちょっと調べてみました。Webで検索すると、似たような疑問を持つ方はすくなくないようです。
餡餅も大福も餡を持ちでくるむのは同じだけど、違いはこんなところでしょうか。

餡餅
  普通の白餅で餡を包む。案の量はそんなに多くない。重さにして、白餅の3分の1かそれ以下?
  白餅と同じで、硬くなるので、そのまま食べるのはつきたてのときだけ。普通は焼いて食べる。焼くと白餅と同じように膨らむ。  お雑煮に入れる地方もあるようです。

大福
 餡の量は餅と同程度かそれ以上。なので餡を包む餅の部分はうすい。硬くなりにくいように、餅に砂糖を混ぜることもある。焼かずにそのまま食べることが多い。硬くなったら温めたり、焼いたりするが、餅が膨れるようなことはない。

 焼いて膨らんだ餡餅の中から、熱々の餡が出てくるのが好きなんです。餡餅を期待していたのに、そうならなかった今回はとても残念。今年の正月最大の心残りです。(なので、今更と思いながらブログを書いている。)

餡餅食べよう。。。

2014年1月1日水曜日

2014年元旦です。

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

実家の客間の一角をを占領しています。
年末年始の恒例で,実家に帰省中。のんびり過ごしたいところですが,宿題をたっぷりもらって,あまり落ち着いて休めません。実家に来てみると,テーブル式のこたつが置いてあって,いくらでも仕事をしてください?という感じ。それに,昨年までは,今ひとつ電波が弱かったモバイルルータが,今年はLTEばっちり。すっかり根が生えてしまいました。
 
 昨日の大晦日,紅白を見つつも,pcの前に時々やってきて,走らせているシミュレーションの様子を覗いたり。紅白が終わってちょっとと思ってプログラムを見ていて,ふと時計をみると午前0時。新年になってしまいました。慌てて居間に顔を出して,とりあえず「明けましておめでとう。」という有様。あまり褒められたものではありませんね。(なんとか,シミュレーションの気になっていたところはできましたが)
 
実家の床の間もお正月(そのまま)気分
迎えて,元旦です。いつも休みの日は昼近くまで寝ている娘もたたき起こさされて,新年の挨拶とおせち料理で正月を迎えました。風は少し強いですが,暖かくて過ごしやすい元日です。私は昨日と同じく,テレビを見たかと思えば,この部屋でiPadの中の資料とにらめっこです。朝はおせち料理,先ほどお昼にお餅を食べて,少し胃がもたれ気味です。あとで散歩に出ようと思います。

さて,2014年はどんな年になるでしょう。昨年は国際リニアコライダーにとっても設計から,実現へ向けた変革の年でした。世界の研究者が日本に期待していることを感じた年でもありました。年末には,来年度の政府予算にILCの調査費が計上されたというニュースもありました。今年はもっと,もっと前に進めるよう,関係者一同,努力したいと思います。
 Iあと,今年も多くの皆さんとふれあう機会があれば良いですね。昨年も,高校生の皆さんにお話する機会がありました。サイエンスカフェも仲間たちとともにもっと盛り上げていきたいと思います。
個人的には,昨年の10月くらいから悩まされている肩痛(いわゆる50肩)を何とかしたいです。いままで,2回ほど報告しました(その1その2)。その様子もときどき報告しましょう。(後数ヶ月で終わりにしたいな。。。)

今年も皆様にとって幸多い年でありますように。本年もよろしくお願いいたします。