1月7日に大学で、ICT活用教育研究会が開かれました。eラーニング推進委員会が今年度から開催していて、今回が3回目、その模様こちらにも紹介されています。
今回のテーマは、webを使った演習でした。私は、昨年度から情報メディアセンターのみなさんと、授業にICTを活用する試みに取り組んでいます。その模様は以前にも紹介しました。その中でWebを使った演習も取り入れていて、その縁で話題の提供をすることになりました。
Webの演習は、今年度の授業でも行ったのですが、その様子の解析はサボっていて、今回お話を引き受けたことは、ちょうど良い機会になりました。
私が行っている授業は物理科学科向けの電磁気学です。まず、将来専門家になる可能性のある学生向けの専門基礎科目であり、教養科目や非専門家向けとは趣旨が違う部分があることに注意してICTの活用を考えていることをお話をしました。一言でいうと、あまり親切になりすぎてはいけないということです。それと、私が担当している講義の他に演習の授業が行われていて、本格的な計算演習はそちらでやっていることも踏まえていることが前提であることも重要です。
私が主に考えているのはWebによる演習の授業へのフィードバックです。昨年の演習で、受講生の皆さんの正答率が低かったところは今年の授業の時に強調しました。今年度、同じ問題の正答率は上がっています。授業のアンケートで、教員からのコメントが参考になるとあったので、今年は採点の時に、意識してコメントを増やしました。その効果はわかりませんが、今後も続けようと思います。まだ2年しかやっていないので、効果について述べるのは早いと思いますが、今年の中間、期末試験の結果はこれまで8年間で最高でした。
話の後、多くの皆さんから質問をいただきました。関心を持って頂けたようです。その中で、数式が欠かせない電磁気学の演習をどのようにWebでやっているのか、関心をもって聞きにこられた方がいましが、私の場合は他に演習の授業があることが前提ですので、その方の関心にそうことはできまでんでした。
今年は、私一人でWebの演習をやったのですが、来年度は一昨年のメンバーに新しく教育学部の先生にも加わって頂いて、ICTの活用を考えたいと思います。
私の他には、生物圏科学研究会の橋本先生がお話をされました。この方は、随分早いころからWebCTを使った授業をされているそうです。今年度の後期から使えるようになった新しいシステム、Bb9もすでに活用されていて、それを使った授業の様子を紹介されました。橋本先生も言われていましたが、オンラインで演習をする良さは、どこにいてもネットさえつながっていれば採点などの作業ができること、受講生の解答などのデータが最初からファイルとしてまとまっているので処理や解析がとてもやりやすいことです。それに締め切りの設定が機械的にできるので、厳格でよいということも(半部冗談ですが)言われていました。学生さんにとっては、遅れてから教員に泣きつくことができなくなるので、短所かもしれませんね。
最後は、情報メディア教育研究センターの隅谷先生が、新しく導入されたBb9のオンライン演習を機能について、WebCTとの違いなどを混じえて紹介されました。私も来年度に向けて、Bb9に移行しなければなりません。でも本当に聞きたかったのは、WebCTで使いにくいと感じていた部分が、Bb9ではどうなったのだろうということです。また教えてもらおうと思います。
話題提供をの後も活発な議論が続きました。今回のテーマの演習についてだけでなく、すでにあるインフラを活用して、反転授業などもっと積極的なICTの活用ができないだろうかという、問題提起もありました。ICTは道具なのであくまでそれを使ってどのように教育プログラムや教授方法を改善できるかが重要ですが、まだまだ色々な可能性を考えるができそうです。
個人的には、来年度は授業に向けて準備を始めるよい契機となったと思います。
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