2013年3月28日木曜日

プランク衛星の余波

 宇宙背景放射観測の衛星プランクが最新の結果を発表しました。たとえばこちらをご覧下さい。
宇宙背景放射の観測については,長いことWMAPという衛星の結果が引用されていのですが,約10年ぶりに更新されたわけです。
最新結果によると ( )ないはWMAP

宇宙の年齢 138億年 (WMAPは137億年)

宇宙の組成については
  物質        4.9%  (WMAP 4.5%)
  暗黒物質     26.8% (WMAP 22.7%)
  暗黒エネルギー 68.3% (WMAP 72.8%)
と改訂されました。

さて,この違い,数字でみるだけでも結構かわりました。これまで,いろいろなところでお話したときに,使ってきた数字や図は当然,WMAPのものです。
 これまで使ってきたスライドに新しい数値を入れてみました。

WMAPのデータを使った宇宙の組成図
プランクのデータを使った宇宙の組成図


 右がWMAP,左がプランク衛星の結果を使ったものです。どうでしょう,結構違って見えますね。
この古い図を,いろいろなところで使っているのです。これからこの図を使った話をするときには,そのたびに書き換えたり,古い図を使っていないか確かめなければならないでしょうか。

新しいことが分かったのは大変良いことですが,身近なところで,別の問題が現れました。

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