2014年6月28日土曜日

ビデオ教材作ってみた。

昨日,山梨大学で行われている反転授業の様子を伺うことができた。反転授業が注目されていることは,いろいろなところで聞くことがあるが,実際の様子を聞くのは初めてだった。
反転授業は

  • 学生がオンラインで学習するための教材
  • 教室で行う対面授業
から成り立っている。

 実際にやってみようと言うときにまずハードルとなるのが,オンライン教材の作製だ。山梨大学では,業者(FujiXerox)と共同で,「音声同期スクリーンキャプチャシステム」というのを開発したらしい。これはパワーポイントで作った教材に音声を入れて,そのまま直ぐにサーバーにアップできるシステム。自分で音声を吹き込んでも良いし,パワポファイルに書いたノートを自動的に音声にしてくれる機能もあると言うことだ。結構便利そう。
 
そこで思ったのだが,パワーポイントにもナレーションを入れる機能がある。それを使って教材をつくれないか。オンラインで公開する方法は別途考えなければならないが,それは何とかなるだろう。
と言うことで,自分の講義で使っているパワポで作ってみた。
これだ,(残念ながら、iPadでは空欄になって見えない。Androidも怪しい。とWindowsは見えます。)




パワポにはナレーションを入れる機能があるので,それを使って,できたものをmp4かwmvファイルにエクスポートできる。

どうだったか,
 それなりのものができる。パワポのアニメーションもうまく使える。ただ,ポインターがうまくいかない。パワポでスライドショーを再生する時は問題ないが,mp4やwmvに落とすと,ポインターの動きと音声が合わない。これはちょっと困る.。ポインターの代わりにアニメーションをもっとこまめ作って音声と同期することはできるが,面倒だ。

 手間はどうか。授業すべてについてこれを作るのはかなり大変。スライドの作製はそれほどでもない。説明に合わせてアニメーションを入れているので,少し手間がかかるが,セミナーや講演会向けに作るものとそれほど大きな違いはない。
だが,ナレーションを入れるのは大変だ。アドリブで入れると何度も間違うし,言いよどむ。綿密に台詞を考えた方が良いだろうが,それはそれで時間がかかる。今回作ったサンプルは3ページ,3分程度だが,ナレーションだけで2時間くらいはかかった。
オフィスでやっていると,窓から雑音が入るとか,ドアの外で物音がするとか、結構気になる。もっと大きな声でやりたいのだが,周りが気になってしまう。音声を入れている最中にパソコンや携帯,ipadからアラームが鳴る。(メールとかスケジュールとか)これが入ると致命的。今日は土曜日の午後なのでまだましだが,平日の昼間だと結構問題になるかも。

それでも,手持ちの材料でオンライン教材が作れることは分かったので,活用方法を考えてみよう。


  昨日のセミナーで,もう一つ強調されていたのは,教室で行う対面授業の重要性だ。これをいかにうまく行うかが,反転授業の成否を握っていることを強調されていた。私も全く同感。反転授業を考える時に,オンライン教材は作る手間はかかっても、どのようなものになるのか想像できるし情報もある。しかし,対面授業をどのようにやるのか,学生諸君のアクティブな参加をどうやって促しているのか,とても興味があった。これも教室の配置を作り替えるとか,かなり大きな変更も含んだ工夫をされているようだ。自分の周りを考えた時に何ができるのか,こちらはまだまだ,考える事が多いと感じた。



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