ここから始まった。
前にも書いたけど,こちらに到着した頃は,「先遣隊として早めに来たけど,そんなにやることあるのかな~」という調子だった。まずは,昼食でもとりながら,考えよう。
ホワイトハウスの写真を撮りながら,とりあえず集合。
写真撮影時、この後の出来事をまだ知らない。 |
「これが,日程です。」
「なるほど,政治家の方も来るとなると,いろいろつまっていますね。」
(まだ人ごと)
「ここと,こことは何人かで出迎えに行きましょう。」
「了解。」
(やることはしっかりありそうだ)
「これがシンポジウムの予定です。皆さんにも送ってますよね。」
「講演者紹介用のまとめは?」
「まだです。」
「ああそれと,講演者のための資料も作らなくては。」
(おお,これは結構大変かな)
「パネルディスカッション。モデレータ,パネリストと打合せが必要だけど,まだ白紙だよ。」
(げげ,,,)
「パネルディスカッションの関係者が来るのは,早い人で前日夜。後は,当日。」
(げげげげ,,,)
「会場づくりの段取りは?」
「アメリカ側の担当者が,ホテルとやりとりしたけど,詳細は不明です。」
「担当者はいつくるの?」
「分からない」 (実際はシンポ開始のの3時間前だった)
「テーブル,プロジェクターの配置は?記録用のビデオカメラは?
PC用の電源は?主要出席者の席順は?同時通訳へ資料送った? 受付は?,,,,,,,」
「全部詳細不明。」
(寝る時間ないじゃん,,,,)
そして,当日まで,
眠気を我慢しながらホテルへ。でもきれいだ。 |
急遽,ホテルの一室が現地対策本部になって,作業開始。といっても,全員,数時間前に日本から着いたばかりで,時差ぼけ眠気でへろへろ状態。
それでも,なんとか,やることリストの洗い出しと担当者を決めたら,夜の10時すぎ。日本を出発してから,24時間をとっくに超えている。
急遽日本へ連絡して,カメラのICレコーダーを持ってきてもらうように頼んだが(しかし土日だ)
その日はこれで限界。夜のホワイトハウスを見ながら宿泊のホテルへ。
次の日からの2日間は,ひたすら作業,と思いきや,ぽっかり空いた2時間でスミソニアンの宇宙航空博物館に行くことはできた。
我々に取って,ここの目玉はなんと言っても,アポロ11号に司令船。
つかの間の休息。アポロ11号 |
つかの間の休憩を挟んで,夜まで準備が続く。(その合間にも,夕食だけは,しっかりたべていたけど)。こちらに来たのが,週末なのが痛い。ホテルの会場係に連絡しても,月曜日にならないと会えないらしい。(本番は火曜日)。
できる限りの準備をして,月曜日。ようやく関係者が到着し始める。ホテルの会場係と打合せができた。事前に,アメリカ側の関係者が,どのくらい打ち合わせていたか,不安だったが,思いの他(と言っては失礼だが)ちゃんと手配されていた。ホテルの担当者は,さすがに手慣れている。こちらの要望を聞いて,それに会わせた案を考えてくれる。なんとか,もとの会場設置案から少しの変更で対応できた。
準備はできた。後は本番 |
いよいよ本番
いよいよ本番当日。ようやくアメリカ側の関係者が登場して,打ち会わせ(しかし,手配をした当人が本番3時間前に,他の出演者と一緒に来るとは,強心臓というかのんきというか)
あとは,ほぼ順調。パネルディスカッションの打合せもスムースにできた。
100席ほどの開場はほぼ満席。日米会わせて80~90名くらいかな。
河村衆議院議員(ILC議員連盟会長)の基調講演を皮切りに,日米の政産学の皆さんから講演があった。
ILCの物理はご存じ村山斉さん。いつものようにすばらしい講演だが,とても早口。同時通訳は追いつくのかな?と思っていたら,案の定、追いつかなかった場面もあったようだ。
私は,ずっと会場の後ろでビデオを撮っていたが,休憩時間に同時通訳の人(アメリカ人)がやってきて,「このビデオはどうするの?」。質問の真意が分からず,「まだ決まっていないけど,そのうちYouTubeにでもアップするかな」と答えたら,「すばらしい内容だ,是非」とのこと。これはうれしい。
終わりました。記念にぱちり |
ふ~~
無事に終わってほっとしている。ホテルに戻ったら,午後10時にもならないのに,眠くて仕方がない。そのまま寝てしまって。起きたら午前2時30分。仕方が無い?のでこのブログを書いている。
このシンポジウムは,「日米の政官学の連携で,先端科学技術を推進しよう。そのモデルとして,ILCの実現にむけてさらに協力しよう。」という趣旨だった。考えてみると,このシンポジウム自体が政産学の連携でなりたっている。このブログでは,私の周りで起こったことだけ(それしか分からないので)を書いたのだが,日米双方で,政,産,学の多くの人の大変な努力で実現にこぎ着けたことは想像に難くない。なので当日の段取りまで手が回らなかったわけだ。(寝る間の無かった人も知っているし,,)このシンポジウムの開催自身が,まさに政産学連携の事業だった。ILC実現へまた一歩近づいたと信じたい。
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