2013年12月3日火曜日

初めての授業参観

 授業参観に出ています。と言っても父兄参観ではなく、大学教員の授業参観です。他の方の授業を実際に見て自分の参考にするのが目的です。自慢できる話ではないですが、他の方の授業を拝見するのは初めてです。

 今日見学したのは基礎物理学の教養科目でした。波動に関する部分をやっています。最初にその日の内容のプリントとクリッカーの回答機が配布されました。
 まずクリッカーで質問。同じ問題について一度回答を集めたあと、学生同士で相談させて再度回答します。2度目は当然ですが正答率が上がります。これは良い工夫ですね。
授業は板書主体で進みます。板書は自体は文字はあまりなく、計算やグラフ主です。ちょっと気になって学生諸君がノートをどうしているのか周りを見渡してみました。ほとんどの学生は最初に配布されたプリントに書き込んでいます。なるほどノートは書きやすいですね。授業内容はプリントに書かれているので、板書が簡略化できるという効用がありそうです。ノートのまとめ方は学生諸君に是非欲しいことなので、どれだけ教員側が補助教材を準備するか、バランスのとりどころです。専門科目、教養科目でも違うでしょう。クリッカーでの問題、板書での説明を織り交ぜながら進んでいきます。一方通行にならないように工夫されています。
 
 聞きながら思ったのですが,この講義室にはサブスクリーンがありません。情報機器を使った教材の提示と板書を両立するには教室の横に比較的大きめのサブスクリーンとか数カ所にディスプレイの設置が必要だと思います。この講義室は正面に大きなスクリーン(これを下ろしたままでは板書はできない)と正面の黒板の上にちょっと大きなディスプレイがあります。板書しながらだと黒板上のディスプレイを使うことになるけど,小さくて教室のうしろからではよく見えません。もっと整った講義室もあるのだけれど。。視聴機器はずっとスライドを映しっぱなしで使う講演やセミナーのために作られていることが多く,授業に使うという視点が欠けていることがよくあります。(そういう意味では広島大学の総合科学部の講義棟は頑張って整えている方だと思います。)

 自分の担当している授業を考えていました。私の場合は、受講人数が多くてクリッカーの回答機を配ることができません。(数も足りないし、たとえ数があっても配布、回収が一人では困難) それと、今日の授業が教養科目なのに対して私の場合は物理の専門科目です。教員側がどれだけ「親切」であるべきか?なやみどころです。
でも授業(講義)に双方向性を取り入れることはやってみたい。授業中にTwitterで質問をつぶやいてもらうのはやりすぎかな。

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