2013年11月6日水曜日

クリッカーを使ってみよう(セミナー裏話編)

 昨日(2013年11月5日)理学融合センターのランチタイムセミナーで「クリッカーを使ってみよう」と題して、お話をしました。
その時の様子をさっそくHPで紹介していただきました。

ここでは、いつものように裏話を、、、

クリッカーはこれまでにも、講演などで使ったことがあります。その時の様子はこちら。今回、クリッカーを実際に使おうと考えている教員の方が多いこともあり、少し凝った使い方に挑戦してみました。これまでは、プレゼンの最中に、アンケートをとったり、問題を出して、その結果をリアルタイムに表示するだけでした。それでも結構面白いのですが、聴講している方それぞれのみなさんの情報は分からない。つまり全くの匿名だったのです。今回は、一歩進んで、誰がどのように答えたのか分かるように準備しました。

どうやったか。
クリッカーの回答機にはそれぞれ固有のID番号がついています。ID番号は複雑なので、それぞれに1番から始まる通し番号のシールを貼りました。次は、固有IDと通し番号の対応付。これはいちど作って表にしておけばOK。クリッカーのソフトには,表を予め読み込んでおいて、回答を集計する機能があります。さて、これで回答機は識別できるようになったのですが、まだ誰が何番を持っているのかは分かりません。回答機を配る時に名前を書いてもらえば良いのですが、芸がないですね。それにゆくゆくは授業でも使いたいので時間のかかる方法は使えません。そこで、出欠記録ソフトと連動させることにしました。大学の学生証や、職員証はICカードになっていて,記録されている職員番号や学生番号をFelicaリーダーで読むことができます。FelicaリーダーはPASMOとかスイカを読む機械で安く手に入ります。実は私は前々から持っていて、授業の出欠記録にも時々つかっているのです。まず、これらた方に職員証(学生証)をかざしてもらい、順番に1番の回答機から渡します。すると職員番号(学生番号)が順番にならんだ表ができます。(ソフトが大学で配布されています。)次に、エクセルを使って、予め作っておいた回答機IDと通し番号対応表に職員番号表を合わせます。これでうまくいくはず。なんどか練習して、ファイルの編集や、クリッカーソフトへの読み込みがスムースに行くように準備しました。

さて本番、皆さんに順番に職員証をリーダーにかざしてもらって回答機を手渡します。
(ところでこの自動出欠管理ソフトの存在を知らない人が結構多いのですね。でも考えてみたら、Felicaリーダーを個人で持っている人もあまりいないか。。)
終わったら、エクセルでファイルの統合、クリッカー用ソフトを立ち上げて表を読み込み。ここまで5分くらいでできたかな。

 さあセミナーの開始。
あれ、パワーポイントが立ち上がらない。クリッカーと連動させるために、パワーポイントもクリッカーソフトから立ち上げるのだけど、既にパワーポイントが動いているといってエラー。でもそんなことはないし。もしかしたら、と思ってプロジェクトマネージャーを立ち上げてプロセスを見ると、パワーポイントが残っていた。これを強制終了して、再挑戦。こんどはうまく始まった。そう言えば以前も同じようなことがあった。このクリッカーソフト、これだけではなくて、いまひとつ(というかかなり)安定感にかけるのだよ。
こんどこそ、、、、
まず、クリッカーの紹介を兼ねて最初の問いかけ、
あなたは?
  男性
  女性
 その他
ちょっとうけた。出だし好調と思ったら、回答を受け付けていない。おかしいな。おっと、パソコンに受信機(USB)を取り付けるのをわすれていた。せっかくうけたのだけど、もう一度始めから。こんどはうまく行った。
アンケートの例です。

話が進んで最後の問題。B787はどれ?答えて頂いたあと、つぎのページが今日のハイライト。誰が早く答えたか。




10位まで表示。。。。。の筈が、回答時間は出たのだけど、その横に表示されるはずの職員(学生)番号が別のものになっている。あれれ、、、そうか。最初にパワーポイントが立ち上がらずにいろいろやっていたので、せっかく作った表を読み込むのを忘れていた!残念。。。次のページがハイライトその2、これまでの問題の得点を集計して順番がでるはず。これも得点は表示されたけど、誰の得点か分からない。
う〜む。やっぱり本番はむつかしいな。
それでも、一通りできることは紹介できたと思う。話の後,問題の作り方の紹介もして、セミナーは終了。
聞かれた方の感想もまずまずだったかな。


ところで、クリッカーにだけでなく、いろいろな情報機器を講演会とか授業に使う効用というか理由だけど、Khan アカデミーで有名なSalman Khan氏がTED talkで言っていたことが最近気に入っている。今回のセミナーの締めもこれだった。

Using Technology to Humanize the Classroom

どうですか ?


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